Web制作の会社ですと、サイトを更新するためのツールであるCMSを導入することも多いかと思います。
よく使われるWordPressとMovable Typeについて、どのような違いがあるか、私なりの視点でご説明します。
CMS選定のご参考になればと思います。
そもそもCMSとは
CMSとは、簡単に言うと、簡単にWebサイトが更新できるツールのことです。
普通Webサイトを更新しようとすると、HTMLというマークアップ言語の知識が必要になるのですが、CMSを導入すると、↓のようにWordで文書を記載する感覚でWebページを作成できてしまいます。
納品後にお客様でサイトを更新したい場合に、CMSはよく導入されます。
たとえば、以下のような場合です。
- コーポレートサイトのニュースを更新したい
- 商品サイトの商品を追加したい
WordPressとMovable Typeの違い
それでは、WordPressとMovable Type、それぞれの特徴を見ていきましょう。
WordPressとMovable Typeの比較 | ||
---|---|---|
WordPress | Movable Type | |
用途 | ブログ、小規模サイト | 小中規模サイト |
料金(税抜) | 無料 | 初期9万円
次年以降のメンテナンスライセンス年間3万円 |
サポート窓口 | なし
ただし、Web上に参考記事が多くある |
メールによるサポートあり
国内製品のため、Web上で探せば参考記事もある |
動的か静的か | 動的
ユーザーがアクセスしたタイミングでデータベースからデータを取得してページを表示する サイトアクセス集中によるサーバに負荷がかかりやすい |
静的
ユーザーは、サイト更新時に出力した静的HTMLにアクセスする サイトアクセス集中によるサーバーへの負荷が少ない |
セキュリティ | 世界的に知られているCMSなので攻撃の対象になりやすい
ソース上から、簡単にWordPressを導入していることが分かる |
ソース上から、Movable Typeを導入していることが判別しづらい |
カスタマイズ性 | 高い
利用者が多いことから、様々な追加機能(プラグイン)が提供されている |
普通 |
これらの特徴から、私は以下のような判断基準でCMSを選定しています。
Movable Type
- アクセスが集中するサイト
- セキュリティの高さを重視するサイト
WordPress
- なるべく安くサイトを作りたい
- 通常のサイトの要件とは異なるが、社内にシステム開発ができるメンバーがいない
CMSの選定に迷われている方、選定理由をどうクライアントに説明すれば良いか迷われている方の参考になったらうれしいです!