夜マックに学ぶマーケティング

大好きな夜マックキャンペーンのマーケティング戦略を分析しました。

マクドナルドが好調の理由は?

業績アップ中のマクドナルド。2020年の営業利益は、2016年の4.5倍にまでなっています。

日本マクドナルドホールディングス株式会社サイトより引用

業績アップの理由は、以下のような魅力ある販売戦略にあると思います。

  • 100円~200円の低価格商品
  • 200円からの朝マックセット
  • ワンコイン以下で買える「バリューランチ」
  • 100円+してパティが倍になる「夜マック」

今回はその中で「夜マック」についてフォーカスします。

現在の世間のニーズにマッチした「夜マック」の販売戦略

これまで朝食、昼食をメインに利用されていたマクドナルド。ハンバーガーは夕食にするには物足りないという感覚から、夜時間帯の売上がなかなか伸びなかったようです。

そこで打ち出されたのが、100円+してパティが倍になる「夜マック」。
お得感と満足感を満たして、ユーザーの「夕食にハンバーガーを食べる」という選択肢を新たにつくりました。

夜マックの優れたところ

1.新商品ではないところ

今までは定番メニューは売れないと言われていたマクドナルド。
しかし、夜マックは既存の商品に対して「パティを倍にする」という売り方を変えただけ。商品開発コストがかかっていないんです。

2.オペレーションが変わらないところ

既存商品なので作り方も変わらず、従業員への教育コスト・オペレーションコストもかかりません。

3.閑散としていた時間帯に売上をつくったところ

今まで顧客の少なかった夜の時間帯に目を向け、新たな売上をつくりあげました。

4.客単価をアップしたところ

倍バーガー、ポテナゲ特大といった客単価の高い商品で売上アップに貢献しています。

5.環境への配慮もできるところ

キャンペーン商品ではなく通常商品を使っているので、一時的なキャンペーンでの廃棄ロスが少なく、環境にも配慮されたキャンペーンといえます。

まとめ

  • 普段目を向けていないところに意外と商機がある
  • 既存の業務を大きく変えなくても、新しい機会は獲得できる
  • 顧客調査から、新たなニーズを掘り起こすことが重要